Cisco DevNetでネットワークの最先端を学習していくシリーズ第2回

ネットワーク機器、操作・設定

Cisco DevNetでネットワークの最先端を学習していくシリーズ

第2回 Cisco DevNet のはじめ方とコンテストの紹介

Cisco DevNet を活用したネットワークの最先端とプログラミングを学習していきながらネットワークプログラマーを目指すシリーズ。第2回はオンラインで活用できる DevNet の全体像の概要として、DevNetのはじめ方とトップページの内容、その他にも開発者向けコンテストの紹介などをまとめています。

内容は以下のテクニカルセッションのオンラインセミナーを参考にしてまとめています。

Cisco DevNet 日本語サイト
DevNet & Programmability テクニカルセッション
第1回 Cisco DevNet の使い方とコンテストの紹介

シスコの開発者向け支援プログラムについて

はじめに、開発者支援プログラムについて簡単に説明すると、「Ciscoパートナー向けのプログラム」と「個々の開発者向けのプログラム」があり、パートナー向けは基本有償の支援となるが、開発者向けのプログラムの Cisco DevNet では有償もあるが、多くが無償で幅広い開発者向けの支援が受けられる、とのこと。

Cisco DevNet を個人利用する場合でも十分な支援プログラムを受けれそうです。

以下は、Cisco DevNet で登録ユーザーに対して提供されている具体的なサポートの例。

・各種APIやSDKのダウンロード
・サンプルコードの提供
・ラーニングラボの提供(クラウド)
・Sandbox へのアクセス(クラウド)
・コミュニティー・フォーラムのサポート
・一部のテクノロジーを対象に専任エンジニアのサポート
・デベロッパー向けのイベントの開催Cisco DevNet の主なコンテンツ

その中でも学習にあたり重要になる主なコンテンツは、以下の3つになりそうです。

1.オンライン学習ができるラーニングラボ

2.アプリ開発に必要なテストができるサンドボックスラボ

3.開発者が質問の投稿、回答の閲覧ができるコミュニティフォーラム

開発者がプログラミングやアプリケーションの連携でできること

開発者となりプログラミングや作成したアプリケーションを使って実際にどのようなことができるのか、例として以下を挙げています。

① Cisco Cloud サービス API を利用してユーザーへ新たなサービスとして提供できる。

② 監視サーバなどをAPIを利用してアプリから制御したり情報の可視化をおこなう。

③ ネットワーク機器をプログラミングにより効率的に構築・運用をおこなう。

Cisco DevNet のはじめ方

DevNet へユーザ(アカウント)登録すればほとんどのコンテンツが利用可能になります。

DevNet を使用するには、はじめにCisco IDを作成する必要があります。登録は無料です。

まず、DevNetのトップページへアクセスして “SIGN UP FREE”をクリック

Cisco IDを作成する場合は、そのままCisco IDを選んで表示された入力画面の下のリンクからCisco IDを作成するページに移動できます。

Cisco ID をすでに持っている方はそのままCisco IDを使ってログインすれば、そのIDでDevNetへの登録も完了しました。

Google などの他のアカウントでも可能ですがDevNetをフルで活用するためにはCisco IDの利用がおすすめとのことです。

DevNet のトップページについて

① Get started with what DevNet has to offer

一番左側がプログラミング初心者用のコンテンツになっており、学習コンテンツやサンドボックスなどコンテンツ内容の種類によって分類されています。

② Explore our platforms


Ciscoが提供しているテクノロジーの種類ごとに分類された各プラットフォームへ、ここから簡単にたどれるようになっています。たとえば、ネットワーク関連だと「Dev Center」「DNA Center」「Meraki」などがあります。

③ アプリ開発者/インフラ開発者

開発者タイプによって、必要なテクノロジーやプラットフォームを左側のアプリ開発者向けと右側のインフラ開発者向け2種類にまとめられています。

アプリ開発者
・Ciscoのソリューションを使ってアプリを作成する人向け

インフラ開発者
・ネットワークをプラグラミングで開発・設計・構築する人向け

DevNet の開発学習者向け主要コンテンツ3つ

ラーニングラボ

Learning Labs

ラーニングラボから各テクノロジーに分類された学習コンテンツにつながるリンク先があります。ページ右上部にあるTracksでは興味のあるテクノロジーごとに効率的に学べるように関連するラボをモジュール単位でまとめています。

ちなみに、以下の日本語サイトのCisco DevNet 紹介ページからもアクセス可能で、こちらから「Learning Labs」にアクセスすると日本語に対応したコンテンツに絞られて表示されます。

日本語のCisco DevNet

この中では日本語対応したセミナーも多数用意されていて、プログラミングの初心者が概要から学べるようになっていますので安心です。

サンドボックスラボ

Sandbox Labs

サンドボックスラボでは、クラウド上に Cisco のソリューションや製品を用意していて、ここでアプリケーションの開発や、APIテストなどが無料で利用できます。現在60以上のテクノロジーごとに分類されたラボが用意されていて、デモもあるので雰囲気を掴むことができます。

また、すぐに簡単に使い始めることができるラボと事前に予約が必要なラボがあります。予約が必要なラボは占有型として管理者権限のアクセスが可能になるようです。

サンドボックスラボは、見た目でテクノロジーごとの種類にわけられています。

Networking
Data Center
Cloud
Security
IoT
Collaboration
Analytics & Automation
Open Source

コミュニティフォーラム

DevNet デベロッパーサポート

使い勝手が良さそうなコミュニティフォーラムでは、DevNet のコミュニティで集められた過去の質問や回答が閲覧できたり、フォーラムへ新しく質問することもできます。

コミュニティフォーラムのリンク先は英語ですが、ページ右上で”日本語”を選択すると日本語のコミュニティフォーラムページへ移動します。

有償のチケットサポートはソリューションパートナー向けのサービスのようですので、一般の開発者は使う必要はないです。

開発者向けのコンテスト

Cisco Japan DevNet イノベーションチャレンジ

シスコが開発者向けに不定期でおこなっている「シスコテクノロジーコンテスト」があるようです。

「シスコテクノロジーコンテスト」とは、参加者の開発者がシスコのテクノロジーやソリューションと連携して動作するアプリケーションのアイデアを考えて、実際にプラグラミングを用いて作成したアプリを発表するコンテストのようです。

アプリケーション開発の際には DevNet を活用しながらプログラミングしていきます。半年間にわたりおこなわれ、過去の開催では審査による優勝者には賞品や海外でのイベント招待などがあるようです。

※「シスコテクノロジーコンテスト」は、現在は「Japan DevNet イノベーション チャレンジ」に名前が変わっています。

参加資格はシスコに興味のある企業や個人まであるので、興味のある方は、Cisco DevNet で学習しながら挑戦してみてはいかがでしょうか?

参考リンク

Cisco DevNetでネットワークの最先端を学習していくシリーズ第1回

CCNA(Cisco Certified Network Associate) 新試験の概要


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