イーサネットフレームヘッダのフォーマットとサイズの基本―イーサネットフレームヘッダとはイーサネットフレームにあるデータ部分以外の通信情報を格納する場所。イーサネットはOSI参照モデルの物理層およびデータリンク層の有線LAN通信において代表的な規格。ここではイーサネットフレームヘッダのフォーマットとサイズについて基本を説明しています。
イーサネットフレームの特徴
・同じネットワーク上で通信端末を特定する
・48bit(6byte)で構成されるMACアドレスを使用する
呼び方
イーサネットフレームヘッダを付与したデータの通信単位を「フレーム」と呼ぶ。
データリンク層
ネットワーク層からデータリンク層に渡されたデータはイーサネットを使用することでイーサネットヘッダを付与します
そのため、ここでのデータとはトランスポート層とネットワーク層で付与されるヘッダも含みます。
イーサネットヘッダのフォーマット
イーサネットフレームはフレームタイプとして「EthernetⅡ」と「IEEE802.3」の2種類がある。現在はEthernetⅡが主流。以下は、EthernetⅡフレームフォーマットです。
宛先MACアドレス | 宛先の情報として機器固有のMACアドレスを示す。 |
送信元MACアドレス | 送信元の情報として機器固有のMACアドレスを示す。 |
タイプ | 上位層のプロトコル種類を示す。 たとえば、IPv4は0800(16進数),ARPは0806(16進数)など。 |
802.1Q VLANタグ(オプション) | VLAN情報を付与する必要がある場合オプションで使用する。 |
FCS | フレーム全体のCRCチェック情報を格納。 送信側と受信側で同じチェックを行いエラーを検出可能にする。 |
その他 プリアンブル
イーサネットフレームにはヘッダ情報以外に先頭には必ず物理層で利用するプリアンブルという8byteの同期信号が付与されます。これは、イーサネットフレームの開始位置を明確に示すために使われます。
イーサネットフレームヘッダのサイズ
・宛先MACアドレス
48bit(6bite)。
・送信元MACアドレス
48bit(6bite)。
・タイプ
16bit(2byte)
・802.1Q VLANタグ(オプション)
32bit(4byte)。12bitを使ってVLAN番号1~4094を示す。
・FCS
32bit(4byte)。
コメント
ありがとうございます。
イメージとしては間違いなさそうですが、より正確に言うと、トレーラーの部分にあるFCSフィールドにCRCの値が格納されています。
フレームヘッダーにFCSの記載がありますが、通常CRCはTrailerと理解すべきでしょうか?