第3回 はじめての社内ネットワーク(LAN)構築と設定実例【ルーター編】

ネットワーク機器、操作・設定

ネットワークの構築初心者向けに小規模オフィスのような小さな社内ネットワーク(LAN)を1から構築していくために必要な考え方のポイントと設定について、実際のネットワーク機器の設定例をあげて解説していきます。

今回は第3回ルーター編として社内ネットワークを構築するために必要なルーターについて基本のポイントと設定例を解説します。

社内ネットワーク構築の基本機器構成について

第1回からの基本となる機器構成です。インターネットルーターとスイッチだけのシンプル構成です。

ネットワーク構築例のフロア図

インターネットルーターを基本に、各フロアのネットワークが必要なところへスイッチを置いてLANケーブルを伸ばして接続しています。上図のようにルーターはインターネットに接続するインターフェイスとLAN側に接続インターフェイスを持っています。

ルーターのポートは、Interenet側のポートは1つ、LAN側のポートは4つ以上をもつタイプが一般的です。

ルーターは一般的にはインターネット回線のコネクター近くで電源コンセントがある場所へ設置していることが多いと思います。基本的にはルーターは設置後に触ることは少ない機器です。ですので誤って触れたり動いたりしない安定したところに置いておきます。

社内ネットワーク構築時のルーターの使い方

ルーターは以下のような点を最初に意識しておくと後々まで使い勝手が良いです。

・基本的にスイッチは直接ルーターのLANポートに接続する。
・LANの中心となる重要な機器なので、設置場所をきちんと用意する。
・LANポートに接続したケーブルの先に何が繋がっているかをわかるようにしておく。

最後の項目は、スイッチの場合と同じ方法ですがLANケーブルの色を変えたり、ネームタグを付けたりと工夫しておくことが大事です。

ルーターの主な設定

ルーターでは主に以下のような設定が必要になります。

・インターフェイスへのIPアドレス
・DHCPサーバー機能
・インターネット回線への接続情報

その他、多機能なビジネス用ルーターなどでは必要に応じてスイッチ側のVLANと接続する設定やアクセス制限などを行うことがあります。

ルーターの設定実例

市販の一般向けのルーターでは、IPアドレスやDHCPの設定などはしなくて購入時にすでに設定されていてこれらの設定を気にしなくてもすぐに使えるようになっているものがほとんどです。

以下で実際にどのような設定がされているかを確認していきます。

IPアドレス

ルーターのLAN側のインターフェイスに設定するIPアドレスです。通常LAN側には複数ポートがありますが、LAN側に共通のIPアドレスを使用しますので1つ設定すれば良いです。このIPアドレスは、LANにつながる機器がデフォルトゲートウェイとして設定するIPアドレスです。

機器の種類によって多少違いはありますが、バッファローのような市販のルーターでは、はじめから以下のような IP アドレスとサブネットマスクが設定されていることが多いです。

参考:BUFFALO インターネットルーターーIPアドレスの設定
参考:BUFFALO インターネットルーター

IPアドレス:192.168.11.1
サブネットマスク:255.255.255.0

このように、サブネットマスクを255.255.255.0に設定すると192.168.11.1~192.168.11.254までを同じネットワークの IP アドレスとして利用できるので、特に数に問題ない場合は自身で設定する場合でもサブネットマスクは255.255.255.0がわかりやすく使いやすいのでこのように設定すれば良いでしょう。

DHCP

DHCPの設定は、ルーターのLAN側につながる機器へ自動的にIPアドレスなどの情報を提供するために必要な設定です。この設定も市販のインターネットルーターでは、はじめから有効になっていることが多いです。DHCPを利用せず各機器で手動でIPアドレスを設定することもできますが、DHCPは大変便利で設定ミスなどのトラブルに合うことも少ないのでできれば利用することをおすすめします。

以下はルーターでDHCPが有効な場合の設定例です。

参考:BUFFALO インターネットルーターーDHCPの設定
参考:BUFFALO インターネットルーター

DHCP サーバー機能:使用する
割り当て IP アドレス:192.168.11.2 から 64

DHCP が有効になっていることで、LAN 側の機器へ自動でIPアドレスなどの設定がされるようになっています。上の例では、DHCP サーバー機能で割り当てる IP アドレスは192.168.1.2 から順に合計64台分が使われるように設定されています。割り当て範囲外のIPアドレスは自身が使う IP アドレスや手動で割り当てる機器などのために使います。

ちなみに、LAN 側の機器のデフォルトゲートウェイはルーターに設定されている IP アドレス(192.168.11.1)となります。

ネットワーク構築図ーDHCP割り当て範囲

インターネット回線への接続情報

一般家庭用のインターネットルーターでは、自動的に回線種別を判別して設定する機能をもっていることが多いです。設定に従って必要であれば、プロバイダー情報の設定としてプロバイダーから提供された接続先ユーザー名/パスワードを設定します。

参考:BUFFALO インターネットルーターーInternet回線判別中画面
参考:BUFFALO インターネットルーター

まとめ

LANの中で異なる複数のネットワークを作ったり、VLANを設定したりする場合はビジネス用ルーターのような高機能なルーターが必要になります。次回は、小規模オフィスで利用されるCiscoルーターを例に実際の設定をしていきたいと思います。


コメント