印刷用紙について
印刷用紙にはいくつかの種類があります。
大きく分けると2つに分けられます。
印刷用紙の種類
塗工紙
塗工紙は、表面に塗料を塗布し、美感や平滑さを高めた紙です。光沢があり、インクののりがよく、着色効果が高いため、高級な印刷に適しています。
例 アート紙・コート紙・キャスト紙など
非塗工紙
非塗紙工紙は、塗工紙とは逆に表面に何も塗っていない状態の紙のことです。印刷の再現性は低いのですが、塗工がない分紙面の照りがなく、文字が読みやすいので書籍など文章を読ませる印刷物に向いています。
例 上質紙など
マットコート紙とは
マットコート紙とは、塗工紙の一種で、表面に塗料が塗布されている紙のことです。
マットコート紙の特徴
- しっとりとした質感で高級感がある
- 発色がよく、彩度や濃度はコート紙よりも抑えられた仕上がり
- ペンで書き込みやすく、表面が反射しないので読みやすい
コート紙との違い
コート紙は、マットコート紙よりも光沢を抑えたしっとりとなめらかな印象の紙です。
コート紙よりも自然で落ち着いた印象で、上品な高級感を出すことができます。
適した印刷
マットコート紙に適しているのは、カタログやパンフレットなど、フルカラーの写真印刷です。また、光の反射が少ないため、文字が主体の書籍の印刷にも適しています。
こんな印刷に向いています
- カタログやパンフレット
- 文庫本
- ガイドブック
- ポストカードや名刺などのカード類
カレンダーで用いられるのは、書き込み欄が大きいスケジュール管理が主となるデザインの印刷です。
コート紙の厚さ
重さ | 厚さ |
90kg | 約0.11mm |
110kg | 約0.13mm |
135kg | 約0.17mm |
マットコート紙90kg
向いている印刷 冊子の本文用紙やチラシなど
用紙としては薄めというイメージですが、コピー用紙などと比べて重く、密度が高いため、裏写りも気にならず高級な印象があります。反射が少なく読みやすい印刷
マットコート紙110kg
向いている印刷 カタログや会社案内、パンフレットなど
一枚でもめくりにくいほどではなく、ページ数が少なめな冊子や高級感をもたせたい写真集の印刷に使用します。
マットコート紙135kg
向いている印刷 冊子の表紙や、アルバム、一枚で印刷するカードなど
しっかりした厚みがあり、冊子の表紙に向いています。アルバムなどの本文としても使用します。その場合は、表紙はさらに厚みのある用紙や、発色の良い印刷紙を用いるとよいでしょう。
最後に
マットコート紙についてご紹介しました。マットコート紙はしっとりした質感で触感もやさしい紙です。作りたい物に合わせて選択してみてはいかがでしょうか。
「こんな商品に合う紙は?」「こんな印刷をしたいけどどんな紙が向いてるの?」など、疑問などございましたらぜひお問い合わせください。
ご希望に合わせた紙や印刷をご提案させていただきます。
ほかの印刷用紙については、こちらの記事もご覧ください。
マットコート紙で作れるカレンダー
ワイドスリムカレンダー
表紙に写真などの画像を追加することもできる、ワイドスリムカレンダーです。
お好きな月から始まるカレンダーが製作できます。
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