2020年4月から全国の小学校でプログラミング教育が始まると話題でしたが、新型コロナウイルスの影響でその話題は全くと言っていいほど消えつつあります。
今回は、プログラミング教育とはどういうものか、またコロナ禍の影響を受けている現状について調べてみました!
2020年4月からプログラミング教育開始が予定されていた
プログラミング教育は、2018年〜2019年行われた「学習指導要領」の改定によってもたらされました。
学習指導要領は、文科省(文部科学省)が学校(小中高)で教える科目の内容を定めたもので、改訂は2018~2019年度に行われ、2020年年度から実施となりました。そのなかで最大の話題が、小学校における「プログラミング教育」の「必修化」でした。
しかし、必修化と言っても、小学校の「国語」や「算数」のように教科として「プログラミング」が組み込まれるわけではなく、「算数」や、「理科」の中にプログラミングの要素が組み込まれるということになります。
または、「総合」の時間にパソコン室でビジュアルプログラミング(ブロックを操作して直感的に操作できるプログラミング)を学ぶ、という場合もあります。こちらは2020年以前に既に実践している学校もあるそうです。
したがって、「プログラミング」という教科が存在し、成績が付く訳ではありません。
プログラミング教育の目的は?
小学校でのプログラミング教育の目的は、世の中のIT人材がこの先不足してしまう可能性があるという問題が関係していますが、IT人材を養成するのが目的な訳ではありません。
あくまで、小学生の子どもたちに最低限の情報リテラシーと、プログラミングに興味、関心を持ってもらうことが目的です。またプログラミングを実践することで身につく論理的思考で身近にある問題を的確にとらえて意図する結果までを自分の力で導き出し解決できるような力をつけることも目的としてあげられます。
小学校の授業のプログラミングがきっかけで、論理的思考が面白く感じるようになれば、将来IT系の仕事に就きたいと考える小学生が増えてくる可能性がありますね。
新型コロナウイルスによるプログラミング教育への影響
新型コロナウイルスによって、ほとんどの学校は3月から5月にかけて休校という実態でした。そのため、4月からのプログラミング教育ももちろん実施できなかったということになります。
6月くらいからようやく1学期が始まり、今後、徐々にプログラミング教育が本格化していくと予測されますが、新型コロナウイルスの第2波も心配する声も多く他教科の授業時間が足りずにプログラミング教育どころではない、などとプログラミング教育は後回しにされてしまう可能性もあるのではないでしょうか。
まとめ
以上、小学校でのプログラミング教育についての実態でした!
このように、新型コロナウイルスの影響でうまくスタートできてない学校も多いのではないかと思うプログラミング教育ですが、小学校のプログラミング教育は開始前から、知識や経験が少ない教師側もとまどっているという声もよく聞かれていました。
いろいろと大変なプログラミング教育ですが、今後このコロナ禍にも負けずこの先日本のプログラミング教育をしっかり受けてきた子供たちが将来どのように役立てて活躍していくのかは今から楽しみです。
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