プロキシサーバーとは – クライアント/サーバ間の代理役

ネットワークのきほん

プロキシとは英語表記でPROXYと書き日本語では「代理」という意味を持ちます。プロキシサーバーとはその名の通り、通信を仲介し代理で行うサーバーを指します。
プロキシサーバーを使用することでデータ通信を効率よく行ったりセキュリティ機能を追加したりすることができるようになります。

プロキシサーバーの概要


プロキシサーバーは主にクライアント端末がインターネット上のWebを閲覧する際に利用します。
クライアントがWebサーバーにアクセスする際は、その通信のあいだに入り、プロキシサーバーが代理でインターネット上のWebサーバーとの通信を行います。

これにより、クライアントとWebサーバーが通信パケットを直接やりとりすることはなくなり、Webサーバーから見るとプロキシサーバーとやりとりしていることになります。

プロキシサーバーのメリット

プロキシサーバーを設置することで主に以下のようなメリットがあります。

・通信の効率化によるアクセスの高速化

プロキシサーバーは一度閲覧したサイトのページ情報を一時保存(キャッシュ)する機能を持っています。次回からの同じサイトやページの閲覧はWebサーバーに要求する必要がなくなるので表示が高速になります

これは特にクライアントが多数存在する場合に他の端末が閲覧したページ情報もプロキシサーバー上に残るので効率化しやすくなります。

・セキュリティ機能の統一

通信データに対するセキュリティ機能をプロキシサーバーに導入すれば、一括でインターネットとの通信に対し危険なサイトの閲覧防止、フィルタリング、ウィルスチェックなどが可能になり管理も楽になります。

・通信ログの一元管理

クライアントがインターネットへアクセスした際の通信ログの管理や監視がプロキシサーバーを経由するトラフィックに絞り取得することができるので一元管理することも簡単になります。

プロキシサーバーを使う上での考慮する注意点

クライアントからのインターネットアクセスが集中しそれを処理する必要があるためプロキシサーバーは信頼できる性能や品質のものを選ぶ必要があります。

プロキシサーバーは利用者が多くなると何か不測の事態があった時の影響範囲が大きいので、トラフィックの増加や機器の障害時を想定しておくことも大切です。

また、運用時も常に適切にサーバー自体の設定やセキュリティは最適なものがなされているかを気をつけていなければなりません。

公開プロキシサーバー

個人が自宅からフリーで利用できるようなプロキシサーバーもインターネット上に公開されていて検索すればたくさん情報が出てきます。

しかしながら、これらを使用することでサイトやページにアクセスした際のデータを取得され悪用される危険があります。少なくともサーバーの運用元がはっきりせず信用がないものは使わないよう気をつけましょう。

さいごに

今ではメールや日常業務でもクラウドサービスを利用することが多くなっています。それにあわせて社外からインターネットへのアクセスは今後もますます増加する一方です。

最近の需要にあわせてプロキシ機能自体をクラウドのサービスとしてどこからでも利用でき、スマホなどマルチデバイスにも対応したプロキシサービスもあるようです。

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