無撚糸とは
無撚糸は「むねんし」と読みます。タオルで使われる用語としてよくでてきますので覚えておくと便利です。
無撚とは、タオルの材料になる綿を撚(よ)らずに糸にしたもので織ったタオルのことをいいます。
「撚る」とは「ねじる」同じ意味と考えてください。
通常のタオルのパイルは糸の強度を出すために、ある程度の撚りをかけて耐久性や質感をコントロールしてあります。
そのためごわごわとした触感になる傾向があります。
無撚糸タオルは糸のねじりを無くすことで、綿本来のふんわりした風合いを感じられるタオルになるのです。
特徴
吸水性の高さ
無撚糸タオルの特徴は吸水性の高さです。
糸をねじらないので繊維にすきまが多くでき、そのすきまが水分を取り込むために、他のタオルよりも吸水性がとても高いです。
ふんわりとした手触り
糸のねじりが無いため、綿本来のふんわりした風合いが感じられます。
保温性に優れている
乾いている状態では繊維のすきまに空気が含まれることになり、保温性にもすぐれています。
無撚糸のデメリット
・少し価格が高い
糸を繊維にする際、ねじらないために細かい繊維がしっかりと取り込まれません。
品質の良い長繊維の綿を使うため、価格が少し高くなります。
・毛羽が抜け落ちやすい
繊維同士のつながりが弱くなるため、一般的なタオルよりも毛羽が抜け落ちやすくなります。
選び方
無撚糸タオルに限らず、品質の高いタオルを作るためには、綿を糸につむぐ工程がとても重要です。糸の原料になる綿花は世界中に産地が多くあり、産地や品種によって特徴が違います。
タオルの特性は、綿の種類と糸の種類から生まれます。
細くて長い繊維の綿(超長綿)は高級とされており、そういった情報からもタオルの品質を知ることができます。綿の産地や品種、糸の種類を知ることで、お好みのタオルを選びやすくなるのではないでしょうか。
長持ちさせるには
無撚糸タオルのふわふわ感をなるべく長く持続させるには、
洗濯の時はネットに入れてたっぷりの水で洗いましょう。
こうすることで洗濯物同士の摩擦を減らし毛羽立ちを抑えます。
洗濯の時には柔軟剤の使用は最小限にとどめ、できれば使わない方がおすすめです。
無撚糸タオルは非常に柔らかく織られているものですので、柔軟剤によるタオルの繊維を柔らかくしてすべりを良くする性質とは相性がよくありません。
糸が抜け落ちてしまし、ほつれを起こす原因になります。
柔らかく織られた高級タオルの場合には柔軟剤は使わない方がむしろ良いということはタオルの基本知識となります。
そして、タオル本体を柔らかくしたい場合は、干すときにタオル全体を大きく振ることが効果的です。
タオルに風が通り繊維に空気を含ませることで、洗濯で寝てしまったパイルが立ち上がり乾くとふんわりします。
しっかりと振ってから陰干しすることで、ループが立ち上がってボリュームを取り戻します。
直射日光で乾かすとパイルの表面が一気に乾いてしまい、パイルが倒れた状態で乾きやすくなるので一時的にボリュームダウンする恐れがあります。
無撚糸製品は、うまくケアしながら付き合っていくことで長く製品を楽しむことができます。お好みのタオルが見つかったときには、ぜひ製品にあったケアも心がけるとよいのではないでしょうか。
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